人間関係を構築するのに雑談は有効
今日も竹村文利が営業マンとしての経験からいろいろと語っていきます。
仕事中の雑談というと、仕事をさぼっているといったイメージを持つ人もいるでしょう。しかしビジネスにおける雑談は人間関係を構築するための効果的な手法のひとつといえます。というのも雑談によって会話がはずんだり、気分が変わったり、雑談はコミュニケーションを円滑にする効果があるためです。
雑談はあくまでも雑談ですから、天気の話やクライアントの会社の情報、健康や趣味、時事ニュース、出身地についてといった、当たり障りのない話題からするとよいといわれています。そして政治や宗教などの話は避けた方がよいといわれています。というのも政治や宗教の場合、人それぞれ考え方や主張があるため、意見が衝突してしまう場合があるためです。
雑談がうまい人というのはいきなりマニアックであったり専門的な話をするのではなく、当たり障りのないところから始めてどんどん話を膨らませていく、そのプロセスがうまいといいます。相手のことを根掘り葉掘り聞くのではなく、相手の反応を見ながら、自分に知識があったり興味がある部分を見つけ次から次へ話題を変えていき話を膨らませていくのです。また雑談がうまい人は話がうまいだけでなく、相手の話を聞くことがうまい人だといいます。相手が話を聞いていると感じると話をする人は嬉しいと感じます。そしてますます話がしたくなるので。相手と自分の話の会話量は8:2くらいがよいともいわれています。つまり雑談がうまい人というのは、よく話すのではなく、むしろよく話を聞くのがうまいというのです。
竹村文利も営業となった当初は、クライアントに対して一生懸命説明したり、一生懸命話をするのが良いと考えていましたが、そうではなかったのです。もちろん、商品の説明などはしっかり詳しく説明する必要があります。しかしクライアントとコミュニケーションを取るための雑談では、クライアントの話を聞くことの方が大事であり、それを意識するようになってからはクライアントとの信頼関係が増したようです。
相手の話を聞いているということを示すには相槌が重要だといいます。そして相槌は「さしすせそ」を心掛けるとよいといいます。さしすせそとは、「さすがですね」「知らなかったです」「すてきですね」「センスがいいですね」「それはすごいですね」です。話に価値がある、話に感心しているといった相槌もまた相手が嬉しがらせることですからそこに感情を込めるところがポイントといいます。
知らない話については「なるほど」「そうですね」といった対応をしてしまいがちですが、これらは興味がない、つまらないといった印象を与えてしまう場合がありますからできるだけ避けた方が良いでしょう。「そうですね」という言葉はそこで会話がとまってしまう場合もありますから、知らない話に対しては、むしろ教えてもらうつもりで質問をしてもよいでしょう。雑談も経験で磨いていくものですから、営業テクニックとして普段から注意していきたいものです。
それでは竹村文利がお届けました。